干場良光のブリコラ日記

アート全般に関する忘備録です。

言葉を信じない

言葉を信じない小説家、美術を信用していない美術家

在野が文化をつくる

東浩紀、津田大介、宇野常寛。高橋源一郎は、教授になってから、パワーは無くなった。黒瀬、上妻、椹木野衣もムーブメントは作れない。村上隆。会田誠、奈良美智。端聡。皆アカデミシャンではない。

無意識

理性は既知。未知の向かうには無意識に相談する。 そして、無意識は表面に宿っている。私たちは、表面しか見ることはできないのだから。表面から無意識を探る。 私は、過去、この「無意識」を「感」と名付けていたように思う。

レンタル何もしない人

パフォーマンスアート、リレーショナルアートだな。

ロボット

都はるみは感情的に歌うとヒットせず、抑えて歌った方がヒットする。 人間はロボットと仲良くやっていける様な気がする。

セカイ系

ついこないだまで、人間関係、コミュニケーション能力が大事と言われていた。 考えてみるに、私は社会、経済、政治などにあまり興味が持てない。世俗に興味が持てないということにも通じる。しかし、社会を通り越して、イキナリ真理とか世界の成り立ちとか興…

写真とブリコラージュ

写真はモチーフはあまりこねくり回さず、トリミングや光学的効果処理をする。モチーフは既視的であるだけに、トリミングと光学処理に作者の意図が出やすい。ブリコラージュと似たところがある。

批評の存在意義

創造する人は、未知なるものに挑む人だ。既存の法則から逸脱もする。したがって、創造する人は、自分の作品のコンセプトを未だ知らない。未知のものを作ってしまうのが、創造者だ。批評家は、創作品が発表された後、そのコンセプトを探るべく言葉を紡ぐとこ…

即興と未知

大友さんは、即興、ノイズ、ガラクタが好きなようだ。いずれも既知の理論とは馴染まないものだ。未知に向かうための素材であったり方法だ。未知に向かう態度は創造する人の姿勢だ。したがって、大友さんは、創造するために、即興、ノイズ、ガラクタを選択し…

ビルがあくび

#「札幌国際芸術祭2017の評価」より Clélia Zernik クレリア・ゼルニク美術評論家「堀尾寛太は空きビルを使い、自動的にシャッターが開閉したり、照明がついたりするインスタレーションを展開した。この芸術祭を最後に取り壊される建物が、長い眠りから目覚…

素人

1、古典的な芸術だけが芸術だと思っている人。 2、同時代のサブカルチャーを消費するだけの人。 3、野生の人。持って生まれた感性、思考力でブリコラージュする人。

未知の価値観

プロは既知の価値観を精確に具現化することしかできないが、素人になることによって、未知の価値観の発見に携わることが可能。

#札幌国際芸術祭2017堀尾寛太氏の作品

廃ビル。狭い階段をよじるように登ると、2階らしき部屋にロープが張ってあり、何かが動いたりそれによって音が出たり。移動するために振り向いたら、カラフルな電気が光る。案内されて階段を下りると、どうやら地下の空間に案内されているようだ。暗闇の中で…

4分33秒と大友良英のコレクティブオーケストラ#札幌国際芸術祭2017

#札幌国際芸術祭2017で実施された、大友良英によるコレクティブオーケストラ。1年かそれ以上、大友と劇作家などによって子供達を募集し練習してきたとのこと。オープニング曲は、小学3年生くらいのピアノも引いたこともなく練習もしたこともないような男子に…

多面性

一つのものも色々な部分から構成されており、多様な性質、機能を含んでいる。

サブカルは教養

現在、批評家は20世紀よりもずいぶん少なくなってきて居ると思うが、佐々木敦、椹木野衣は教養としてサブカルチャー(ロック、フリージャズ、クラブシーン)に若い頃はまっていた時期があったことが、21世紀になってもサブカルののおかげで美意識や感性が古び…

札幌国際芸術祭2017のコンセプト

=「無用の介」たちが跋扈した「札幌国際芸術祭2017= <全てのモノは無用の用として存在することで、多様性と自由を獲得することが可能> 札幌市街地や郊外のあちこちに配された日用品は、壊れることによってその物質性が強調され前面化する。そこから物質が…

作品とコンセプト

現在の美術家は、それなりに教養ある人も多く、作品を作るだけではなく自分の作品のコンセプトを朗々と語る人も多い。40代、30代の美術家はヨーロッパの影響を受けた美術大学の教師により自分の作品のコンセプトを語ることも訓練されている様だ。日本にはそ…

即興音楽

即興音楽とは、音楽の伝統的なルールに従わないし、人間の意図的な音も出さない様にする。そうなると、人間の自然つまり、動物的な感覚に従って音を出すことになる。文化的なルールには従わないが、自然の法則に従って音を出すことになる。独創的な音楽を比…

フィールドワーク

芸術家にとって、作品を作ることはフィールドワークすることだ。出来た作品はこれからのことを考えるキッカケになる。芸術の魅力は未来を生きるための価値観を探る所にある。

平等とか

マームとジプシーの演劇スタイル、大友さん達のアジアンミーティングという演奏会。1枚の床に演者と観客が同時存在。指輪ホテルの演劇は時には観客は演技者になってしまう。これらはいずれも演者と観客という対立が避けられて展開する。3者のディレクターに…

即興とマンネリ

即興演奏はマンネリ化を免れることはできないのか?

サウンドアート

札幌国際芸術祭2017堀尾寛太さんのワークショップに参加。作ったのは、ジョン・リチャーズ先生創作の光る電子楽器。聞いたことがない音と、慎ましい光が点灯する愛らしい楽器。1ヶ月後後くらいに、一ヶ所忘れてた配線の7番と9番をアルミ線で繋いでください。…

札幌国際芸術祭

近美は徳川美術館展もやっていたのが驚いた。こっちの方が混んでいた。現代美術は市民に望まれてないのかと思う。一方、クロマは二日間教文大ホール満席のようだった。微妙な気分。 島袋さんと日比野さんは、札幌は真っ直ぐで、ツルツルしてるので手付かずの…

脊髄反射

思わず涙を流してしまう様な感動のことを、脊髄反射という。

ウォーホル

彼が自作に対して、他者か介入したことや自分以外から来る条件に従って偶発的に成立したということを必要以上に強調する姿勢であり、芸術家が内面的な霊感に従って制作するという芸術家信仰やオリジナリティー崇拝を否定しようとする態度に他ならない。ウォ…

直感・経験・アイデア/制作論

◉「アイデア」とは、具体的な行動に先立つのではなく、実践の後に到来するものであるはずですから。 by土屋誠一 ◉だいたい自分でもよく判っていないで、直感で決めているんですが後からだんだん自分が何をしているかに気付いてきて。 経験って人それぞれ全部…

まとめないこと by古市憲寿

とにかく深夜番組におけるテンションの低さが参考になりました。今度深夜番組に出るときは、今まで以上にユルく、やる気無さげにいきたいとおもいます。結局、何の番組かわからなかったけど参考になった。もしテレビを開かれたメディアにしたいなら、最も簡…

教養

教養とは、あるものが存在するに至る歴史を学ぶこと(縦軸)。もう一つ、同時代の他のものと比較すること(横軸)。その上で自分の考えを持つこと。 教養が無く感想を述べているだけだと、「みんな違って、皆良い」あいだみつおみたいなことになって、思考が…

思想哲学の意義

思想、哲学は「人間とはー」、「世界とはー」というビジョンを示すものだ。by東浩紀 空想/現実/表現 日本においては、表現活動はイタい人がやる活動だという常識がある。空想的表現は現実とは違うので、個人的趣味の世界で活動する分には構わないが、公の…