干場良光のブリコラ日記

アート全般に関する忘備録です。

サウンドアート

札幌国際芸術祭2017堀尾寛太さんのワークショップに参加。作ったのは、ジョン・リチャーズ先生創作の光る電子楽器。聞いたことがない音と、慎ましい光が点灯する愛らしい楽器。1ヶ月後後くらいに、一ヶ所忘れてた配線の7番と9番をアルミ線で繋いでください。そうすると音色にバリエーションが増えます。と参加者にメールで連絡あり。それくらいホヤホヤのジョン創作の楽器。

楽器製作後地下の真っ暗の部屋でコンサート。ワークショップ参加者は20名くらい。無料コンサートの観客は30名かそれ以上いた様に思う。

曲の構成は、紙袋を膨らましそれをこすって音を出したもの。ジョン創作の作ったばっかりの電子楽器による音出し。床に置いた板をハンマーで無意図的に叩いて音を出す。部屋をストロボライト状態にしてスマホの画面を明るくして揺らす。スマホの灯りが瞬間移動をした様に見える。同じ様に部屋をストロボライト状態にしてワークショップのメンバーが会場を移動する。やはり瞬間移動の様に見える。また手作り電子楽器を鳴らす。

最後に会場に電気をつけ、電子楽器を鳴らす。終了。

一つ一つのサウンドは、30年前、20年前に体験したことがあるもの。既視感があった。

発表の演目はサウンドがメインであるものの、視覚のみに働きかけるものや、演劇的なものもあった。コンサートとパフォーマンスをミックスした発表だった。

コンサートというより、パフォーミングアーツの演目だった。音楽と美術と演劇を組み合わせたパフォーミングアートだったのだろうと思う。それが2017年にとってとりわけ珍しい体験だったのかといえば、そうでもなかったと思う。f:id:r-h923:20171011103553j:plainf:id:r-h923:20171011103722j:plain