干場良光のブリコラ日記

アート全般に関する忘備録です。

遠藤イチロウ

f:id:r-h923:20130808130940j:plain地下歩行通路500m美術館で遠藤イチロウさんがペインティングしていた。親子連れが通り小学生が「芸術だ!!」と叫んだ。お母さんは3年生と5年生くらいの子を絵の前に立たせ、記念写真を撮って、通り過ぎた。立ち止まったのは写真を撮る時だけだった。特別絵を鑑賞していた様には見えなかった。2013年札幌、一般の30代の人や小学生に芸術はこんなにも分りやすいものとして受け入れられているようだ。今の札幌の一般の人には、文字を書いた作業服を着て、公開ライブペインティングする様子も含めて、20世紀後半のフォービズム、ピカソ、ダダ、アクションペインティング的な表現が「芸術」として価値が共有されているのかと思う。だとしたら、現代美術が理解されるのももう近いと思われる。

 

21世紀の遠藤イチロウさんは現代美術としてこの作品を表現しているので、札幌の一般の人の理解とはズレが生じている。このズレはもうすぐ埋まるのか、まだ時間がかかるのか。