干場良光のブリコラ日記

アート全般に関する忘備録です。

批評の存在意義

創造する人は、未知なるものに挑む人だ。既存の法則から逸脱もする。したがって、創造する人は、自分の作品のコンセプトを未だ知らない。未知のものを作ってしまうのが、創造者だ。批評家は、創作品が発表された後、そのコンセプトを探るべく言葉を紡ぐところに存在意義がある。現在は評価軸が多様に存在するため、作品を評価することは難しい。現代の批評家は、批評に説得力を持たせるため、自ら創作(批評家の創作活動はキュレーションして何人かの作家を選定し、作品展を企画、実行すること)し、テキストも発表している。