干場良光のブリコラ日記

アート全般に関する忘備録です。

#札幌国際芸術祭2017堀尾寛太氏の作品

廃ビル。狭い階段をよじるように登ると、2階らしき部屋にロープが張ってあり、何かが動いたりそれによって音が出たり。移動するために振り向いたら、カラフルな電気が光る。案内されて階段を下りると、どうやら地下の空間に案内されているようだ。暗闇の中で仕掛けられた何かが動いているらしい。一瞬ストロボライトっぽく光る。見終わって出ようとすると出口の上に設置されたベルが大音量で送ってくれた。廃ビルの再生。リニューアルされて新しいお店がテナントとして入って再生されたと言うことではなくて、人間の役に立たない廃ビルがゾンビになって命あるものとして再生された。いつかは朽ちる運命にはあるが、地球にイヤ宇宙に、モノが只のモノとして存在することは肯定されるべきだ。