干場良光のブリコラ日記

アート全般に関する忘備録です。

2013-01-01から1年間の記事一覧

デュシャン以降の

現代美術の肝は、作品を作り上げることが完成ということではなく、観者の脳裏に「物の見方」が発見された時が完成ということ。作品そのものよりも作品の背後に「ものの見方」が立ち現れる様に作品を設定・設置すること。 by干場良光

強いフィクション

岡田利規 - YouTube (3月11日に災害があって…)だからといって僕は演劇の無力さに絶望したわけではなかった。自分でも不思議なくらい、そんな気持ちは全然起こらなかった。はじめに述べたとおり、それとは真逆のことが僕には起こった。震災前に僕が抱いてい…

いい小説

いい小説とは、考え続ける小説だ。 by保坂和志 ・詩の改行は、接続詞を使わないためだ。 by保坂和志

文化の生態系 byドミニク・チェン

程度の差こそあれ、私達が他者の創造活動によって刺激を受け、その刺激をフィードバックとして返し、新たな創造性につながっていくという文化の生態系は、全体から見れば円環的なシステムなのだといえます。[「フィルムアート社 フリーカルチャーをつくるた…

カフカ式練習帳 by保坂和志

・作家というのは、現実に出会う遥か以前に自作の中でその核とでもいうべきものを一度経験しているはずなのだ。そうでなくしてどうして後世の読者達は、没年が今の自分たちよりずっと若い作家の書いた小説を読むことが出来ようか。 ・ここでキルケゴールの警…

田原総一郎

79歳の田原総一郎が、40代の哲学者や20代の社会学者と討論している。 77歳の横尾忠則は、まんが「ワンピース」を読む。

芸術家っぽいって

「ぽく」振る舞うのはやめよう。 20世紀前半までの芸術家みたいだから。 一般の人の目も肥えているし、[振る舞って]いることは気付く。 もっとありのままで、普通がいいと思う。 普通じゃないと普遍性のあるテーマも見えてこないかもしれないし。

2012年の作品

タイトル『bricolage2.0 いつか見たかった』Bricolage2干場良光 - YouTube

現代美術

レオナルド・ダ・ビンチ、モネ、ピカソ。それぞれ当時の現代美術だ。 ポストモダンの時代を経た今の現代美術は? 人は、「わからないもの」を目の前にした時、拒否する時と、わかりたいと思って食いついていく時がある。

芸術は小さなひと欠片? 

たとえ世界や大衆イメージ、大量生産の支配力に比べて芸術が小さくとも、まだ僕たちは芸術のために一定の本分や領域を死守しなければならないと考えます。それは世界のほんのちっぽけな一欠片かもしれないけれど、まだ挑戦する価値があると僕は信じています。…

まねぶ

模倣することは学ぶことである。模倣しながらなぞりながら、時には分解しながら対象の素材、構造、機能を学ぶ。その後に自分の理解や感性も加えて表現する。 模倣→まねる→まねぶ→学ぶ→アレンジ・変化→表現→創作 日本語の「学ぶ」は本質をとらえた言葉だ。 広辞…

フリーカルチャー

フリーカルチャーの議論の中でよく登場する英語の表現として、「build upon」という言葉があります。直訳すれば「〜の上に作る」となりますが、これは文化的創作において100%のオリジナリティが存在し得ないという前提に立つ表現です。何かを創作することは…

サブカルチャー

サブカルチャーの原動力はエロス。 浮世絵、アニメの萌え、エルビスプレスリーの腰ふり、初期ビートルズのしゃがれ声。